2010年5月4日火曜日

帰って来た隣のターミネーター  クロニクルズ

    「帰って来た隣のターミネーター 
クロニクルズ」
ようこ( ̄ー ̄)v

ダダンダン ダダンダンダンダン!!
ダダンダン ダダンダンダンダン!!
悪夢の電車内での鼻ク○事件から、早二年。
ようこはターミネーターと遭遇していなか
った。ターミネーターの事はすっかり忘れて
いた。
いつもの様に、ようこは通勤帰りの電車の
中で文庫本を読んでいた。
なにげに顔を上げて、向かいの席を見ると、
40代半ばのオヤジがフライドポテトを食べ
ている。(隣の席の人は迷惑だろうなあー)
と思いながら本を読んでいると、今度は携帯
をとり出して、大声で話している。
(何なの、あのオヤジ)と思いながら、本を
読んでいると、下車駅に着いたので、電車を
降りた。
向かいのオヤジも降りて、私の後をついて
くる。
駅から、暫く歩いて後ろを振り向いたら、
あのオヤジが、後方10メートルくらいの所
にいた。  
周りに歩いている人は無く、私と、後方を
歩くオヤジのみだ。私はだんだん怖くなって、
歩くスピードを速めた。後ろを振り向くと、
相変わらず、オヤジがついて来る。
(間違い無い!あのオヤジ、私をつけてる!?
ストーカーかしら?変質者?)
私は怖くなって、走り出した。
後ろを見ると、オヤジも駆け出した。
私は全速力で駆けた。駅の近くの駐車場に
停めている自家用車の中へ滑り込み、エンジ
ンをかけようとすると、追い着いたオヤジは
運転席側の車のウィンドーをトントンと叩い
た。
私は「キャー!?」っと悲鳴を上げ、エンジ
ンキーを回した。【ブオン】とエンジンがか
かった。オヤジは今度は激しく、ウィンドー
を叩く。私は車を急発進させた。
尚もオヤジは車を追いかけてくる。
「何なのよー!!」車はスピードを上げ、時速
70キロを超えている。が、しかし、オヤジ
は車の後方にピタッと就きながら走っている。
「人間じゃない?!」恐ろしくなり、急ブレー
キを踏んだ。オヤジは急ブレーキの車のバン
パーに当たり、体が宙を舞った。
膝をがくがくしながら、車から降りて、道
路に倒れているオヤジを見た。助けを呼ぼう
にも、周りには誰もいない。
不思議な事にオヤジは血を流していなかっ
た。しかし、服の袖から、何か蒸気のような
物をシュウシュウ出している。
やがて、オヤジはシュウシュウと煙のよう
な物を上げ始めた。その量がだんだん多くな
ってくる。いまや、周りはモクモクと煙に覆
われ、周りの視界も判然としなくなってきた。
目をこらして、オヤジの倒れていた付近を
見ると、オヤジが居ない。そこには、オヤジ
が着ていた服のみが残っていた。
ようこは悪い夢でも見ているのかと思って、
頬をつねってみたけど、頬が痛い。紛れも無
い現実だった。
現実は小説よりも奇なり。
ようこはフラフラとしながら、凹んだバン
パーを見て、(この車の修理代は幾らかし
ら?)と考えていた。


スカイネットが送りこんだ刺客はまたも失
敗した。このままでは、ウイルスが発生して
しまう。スカイネットは焦っていた。
ダダンダン ダダンダンダンダン!!
ダダンダン ダダンダンダンダン!!


あとがき
この物語はセカンドライフのお友達のミン
さんが、リアルライフで遭った出来事を元に
再構成しました。お話を使わせて頂きました。  
ミンさん、ありがとうございました。

おわり。

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