2009年9月13日日曜日

霊感修学旅行(1)

    霊感修学旅行

           ようこ( ̄ー ̄)v

 この物語はフィクションです。物語に登場
する人物及び団体は架空のものです。実在の
人物および団体とは一切関係ありません。

 みなさん、こんにちは。今回は私が修学旅
行に行った時のお話をしてみたいと思います。
 
 今では修学旅行先に海外も珍しくないよう
ですが、関東では、私が高校生の頃の修学旅
行先といえば、京都・奈良方面が多かったと
おもいます。
 私たちの学校もご多聞に洩れず、修学旅行
先は京都・奈良方面でした。
 ホームルームの時間に、担任の沼田先生が
修学旅行について話ました。京都で二泊し、
その後、広島へ行って、原爆記念館を見てく
るそうです。京都ではグループ単位に自由行
動で、行動計画書を提出する事になりました。
 今では修学旅行で、グループ単位の行動は
珍しくないようですが、私たちの頃は団体行
動が主流だったので、その頃にしてはめずら
しい部類だったとおもいます。
 早速、クラスで、普段から仲が良い、由美
子、夏子、幸江と私の四人が集まり、グルー
プを作りました。
 四人は休み時間になると、いつもつるんで
行動をしていました。
 由美子は行動派の子で、何事も進んで物事
を進めるタイプで、クラスでも、リーダー的
存在の子でした。
 夏子は、ちょっと、お調子者で、歴史おた
く。
 幸江は優柔不断でおっとりとした子でした。
 今回の修学旅行先が京都・奈良という事で
一番喜んでいたのは歴史おたくの夏子でした。
 来週のホームルームまでに、それぞれ、何
をしたいか考えて来ることになりました。
 
 ・・・

 次のホームルームが来て、四人集まって、
ああでもない、こうでもないと行動計画を練
っていると、夏子が突然みんなに向かって言
いました。
「ねえねえ。血天井って知ってる?」
 それまで、わいわいがやがやと騒々しく話
していた私達は、(何を言っているの?この
子は?)という顔で唖然と夏子の顔を見まし
た。
「今、何て言ったの?」と由美子が眉をしか
めていうと、「血天井……。」と夏子は罰が悪
そうに俯きながら爪をいじっています。
「何それ?気味悪い」と、幸江が恐ろしそう
に聞きました。
「血天井、知らないの?」と夏子が得意気に
言うと、みんな一斉に「そんな物、知らない
わよ!」と言いました。
 夏子はここぞとばかりに歴史おたくの血が
騒ぐようで、血天井の説明を熱く語りだしま
した。
 
              つづく

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