2009年9月9日水曜日

極道日記(11)

「わかったわ。明日、先に私たち
がDear風呂へ行って、干す徒達をひきつけて
おくわ」

 翌日の夜、栗ママは店の子を三人、引き連
れて、Dear風呂へ向かった。

 栗はドアを押して、店内に入った。すごい
美人のママが応対をした。その女の廻りには
色気がむせかえるように漂っていた。オーラ
というか、何というか、周りにピンクのハー
トマークが立ち上っているのが見えるような
錯覚を覚えた。
 女のあたしが見てもクラクラときそうなく
らい、綺麗だと思った。
「いらっしゃいませ」
 この人が美湯ママかと思った。
 テーブルに着くと、「どうぞ、ごゆっくり

と言いながら、ママは向かいのテーブルへ行
ってしまった。
 代わりに、干す徒達がやって来た。
「本日は当店をご利用頂き、誠にありがとう
ございます。当店ではスペシャルサービスと
致しまして、ドンペリのプラチナ、ゴールド
をご注文為さったお客様には、お姫様だっこ
をサービスさせて頂きます」
「何?お姫様だっこって?」
 やっちんはとても興味ありそうに聞いた。
「はい。私どもが、貴女をだっこして、店内
を走り廻るというものです。Dear風呂の名物
でございます」
 やっちんは目をキラキラさせて言った。
「わーい。それ良い。ねぇママ、良いでしょ

プラチナ」
 この子ったら、本来の目的を忘れていない
でしょうね?と心配になったが、仕方がない
ので、言う事を聞いてやった。
「この子ったら。仕方ないわね。じゃー、プ
ラチナをお願いします」
 干す徒達はどよめいた。
「おおー。さすが、マダム。では、スペシャ
ルサービスの前に、私どもの手拍子で拍手を
させて頂きます」
 そう言うと、干す徒たちはずらっと、栗マ
マたちを囲むように並ぶと、手拍子を取りな
がら、リズムに乗って、拍手をしだした。
 一通り、手拍子が済むと、干す徒は言った

「では、お姫様だっこをさせて頂きます」
 栗は慌わてて、断った。
「あ、あたしは良いですから。ここ子たちを
お願いね」
 やっちんが、はい!と笑顔で元気良く、手
を上げた。
「では、失礼します」
 干す徒は、やっちんを抱っこした。
「きゃー、あはは。やだー」
 やっちんは笑いながら、干す徒にお姫様だ
っこをされた。
 お姫様だっこをしている干す徒の右手が、
丁度、やっちんの右の乳房に触れていた。
 あら?あたしのおっぱいに、この人の手が
……。
 干す徒はもの凄い勢いで駆け出した。
 自然、干す徒が触れている右の手にも力が
入り、やっちんの右の乳房を激しく揉みしだ
く様な按配になった。
 干す徒の手が……。ああ……。気持ち良い
。 
揉みしだかれる右の乳房に感じて、思わず、
はぁと吐息が漏れた。
 乳首も少し勃起してきたようだ。
 干す徒の腕の中に抱かれて、激しく上下に
揺れる身体と相まって揉みしだかれる乳房が
とても心地良かった。干す徒の首に廻した左
手に思わず、力が入った。
 うっとりした気持ちで抱かれていると、干
す徒の声が耳に入ってきた。
「はい、これでお終いです」
 干す徒は店を三周すると、やっちんを降ろ
そうとした。
「いやー!もう一回、やってーん」
 やっちんは鼻声で干す徒にねだり、離れよ
うとしなかった。
 干す徒は苦笑いをして言った。
「しょうがないですねー。それでは特別にも
う一回だけして差し上げます」
 そう言うと、干す徒はまた、やっちんを抱
え、店の中を廻りだした。
 わざとかどうか分からないが、今度もまた

干す徒の手はやっちんの乳房を掴んでいた。
 今度は前回よりも更に大胆になっていた。
 やっちんの乳房を手の平でほとんど覆うよ
うな形になっていた。
 大きくも無く、小さくもない、程よい大き
さの乳房は男の右手にすっぽりと納まってい
た。
 やっちんは思った。この人、確信犯だわ。
 今度は干す徒の手の平は器用にも、時には
強く、時には柔らかくやっちんの乳房を揉ん
だ。
 あぁぁぁ。気持ち良い……。連続2回のお
姫様だっこで疲れたのか、それとも、わざと
なのか、いつの間にか、干す徒の走るスピー
ドは落ちていた。今やほとんど、走るのを止
め、やっちんを抱いて、歩いていた。
 その間も干す徒の右手は休む事なく、やっ
ちんの右の乳房を揉みしだいていた。
 右の乳房だけを執拗に揉みしだかれたやっ
ちんは、終わる頃にはぐったりし、抱っこか
ら降ろされた時、少しふらついた。
「大丈夫ですか?お客さま」
 干す徒はにやけた顔でやっちんの顔を覗き
こんだ。
「はい。大丈夫です」やっちんはフラフラと
自分の席についた。

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