「はい。大丈夫です」やっちんはフラフラと
自分の席についた。
フラつくやっちんを見て、ルミは心配そう
に言った。「ねぇ?大丈夫?」「え?大丈夫
よ。うん。大丈夫」
やっちんは、干す徒に、さんざん、エッチ
なことをされ、思考回路がほとんだ止まって
いた。
・・・・
栗はどうしたものかと思案した。
今、干す徒達は、あちらのテーブル、こち
らのテーブルへと、あちこちに分散していた
。
外で待機している檻々組を店内に忍び入れ
る前に、干す徒達を出来るだけ一箇所に集め
て於きたかった。
そこで、一計を案じた。
栗はルミに耳打ちして、ヒソヒソと話した
。
酔った振りをして、着衣を脱ぎ、騒いで、
干す徒達を引き付けて欲しいと頼んだ。
それも、面白いわね、と言って、ルミは酔
った振りをして、大袈裟に騒ぎ始めた。
「てやーんでー!バカヤロー!あたしの酒が
呑めないってーの?」
ルミは横に就いていた干す徒に絡み出した
。
それまで、おとなしかったルミが急に騒ぎ
始めたので、干す徒は面食らった。
「ちょっと、お客さん。どうしたんですか?
急に……。静かに、飲みましょう。ね?ね?
」
宥めるように干す徒が言うと、ルミは調子
にのって更に大声で騒ぎ始めた。
「なんだと?バカヤロー!それでも、お前は
ホストか?悔しかったら、あたしを黙らせて
みろってんだ!」
巻き舌で喋りながら、ルミは着ていたセー
ターを脱ぎ始めた。
「あー、暑いわ、この店内。暖房、効かせ過
ぎなんじゃーないの?駄目ねー。これからの
時代はエコよ。エコ!」
と、言いながら、シャツを脱ぎ捨てた。
上半身はブラのみになった。
「ちょっと、ちょっと。お客さん。困ります
」
干す徒はおろおろしながら、ルミを制止し
ようとした。
「キャー!何すんのよ!このドスケベ!あた
しに触んないで!」
ルミを制止しようとする、干す徒の手を払
いのけ、今度はスカートを脱いだ。
この騒ぎを聞いて、周りにいた干す徒たち
が、ぞくぞくと集まってきた。
「ちょっと、お客さん。だめですよ。服を脱
いじゃ」
他の干す徒が制止しようとしたが、ルミは
大声で喚いた。
「キャー。止めて!このドスケベ!」
今や、ルミは苺柄のブラとパンツだけに成
っていた。
作戦は当たり、「何だ?何だ?」と、干す
徒達が、集まってきた。
今の内だとばかりに、栗は店をそっと抜け
出して、店の外で待機しているはずの裸婦裸
へ携帯で連絡した。
程なく、裸婦裸が携帯に出た。 「おう。
俺だ。首尾はどうだ?」「今のうちよ。干す
徒達はルミが引き付けているから、一箇所に
固まっているわ」「そうか。ご苦労」
よし、これで、いいわ。後は、あの子達を
干す徒から離して、安全な場所へ移動しなき
ゃ。
栗は店内へ戻った。
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